検索エンジンの仕組み-SEO対策を行う前の予備知識

SEO対策を行う前に、まず予備知識として検索エンジンの仕組みを理解することは決して無駄にはなりません。
検索エンジンがどのように情報を収集し、どのように順位を決定しているのかを知ることで、
効率的かつ効果的なSEO戦略を考えられるようになります。
本記事では、検索エンジンの基本構造や主要な仕組みについて解説していきます。

1. 検索エンジンの基本構造

1-1. 検索エンジンとは何か?

検索エンジンとは、ユーザーが入力したキーワードに対して、関連性の高い情報を提供するシステムのことです。
GoogleやYahoo!、Bingなど、私たちが日常的に使うツールはすべてこの仕組みで動いています。

検索エンジンの目標は、「ユーザーの検索意図に最適な答えを提供すること」です。
このため、検索結果は単なるキーワードの一致だけでなく、
コンテンツの質や信頼性など多くの要素を考慮して決定されます。

SEO対策とは、検索エンジンによる検索の結果出来るだけ上位の検索結果に自らのウェブサイトを表示させて
集客を行うことが最終的な目標になります。

1-2. 検索エンジンの主な構成要素

・クローラー(Crawler)

クローラーは、ウェブ上を巡回して情報収集を行うプログラムです。
24時間常にインターネット上を動き回ってどんなウェブサイトがあるかを確認しています。
クローラーはリンクをたどりながら新しいページを発見し、その内容を記録します。

そのためSEO対策的に考えた場合は、自身のウェブサイト内にページ内リンクを貼ったり、
サイトオープン直後であればサイトマップの作成とGoogleへの通知などが重要になってきます。


こちらに関しては記事の本題からはずれるためここでの詳細は省きますが、
以下の記事も参考にしてみてください。

・インデクサ(Indexer)

インデクサは、クローラーが収集したウェブサイトの情報を整理・分類し、
検索エンジンのデータベースに保存するプログラムです。


インデクサはウェブページごとにどんなキーワードが存在するか、総文字数はどれくらいか、といった
情報を整理し保存します。このデータが検索結果を生成する基盤となります。

・アルゴリズム(Algorithm)

アルゴリズムは、検索順位を決めるルール付けのことです。
ユーザーが入力したキーワードに基づき、
どんなページをどんな順番で検索結果に表示するかを決定する計算を行います。

検索エンジンとしての構成要素のひとつである「アルゴリズム」ですが、
こちらに関しては次章でもう少し詳細に触れていきます。

2. アルゴリズムの詳細とアップデートについて

アルゴリズムを理解することは可能か?

繰り返しになりますが、アルゴリズムとは、検索エンジンが検索結果の順位を決定するために使用する一連の計算ルールです。

この計算式を知ることで簡単にSEO対策-自身のウェブサイトを検索上位に表示出来るのでは?
と考えるかもしれませんが、Googleをはじめとする有名どころの検索エンジンは
アルゴリズムの内容について一切公開していないためそれは難しいです。


一般的にはキーワードの関連性やコンテンツ内容を評価してアルゴリズムを構築していると予想されていますが、
どのような評価基準でどのような順位付けがされているかは不明ですし、
定期的なアップデートによりその評価基準も常々変わっていると言われています。

なぜアップデートを行ってアルゴリズムを変更する必要があるのか?

冒頭でも述べたように、検索エンジンの目標は
「ユーザーの検索意図に最適な答えを提供すること」であり、
ここを目標として度々アップデートを行ってアルゴリズムに変更しています。

なにかしらべたいこと・知りたいことがあって検索を行い、
期待するウェブページにすぐたどりつけなかった経験はないでしょうか。

こういったことをなるべく減らすべく検索エンジンは日々研究と分析を重ね、
アップデートによりアルゴリズムを変更しています。

主なアップデートの種類

アップデート、と一口に言ってもその内容は多岐に渡ります。
Googleで行われているアップデートは主に以下の内容に大別されます。

・コアアップデート(Core Update)

コアアップデートとは、Googleが定期的に実施するアルゴリズムの大規模な更新です。
このアップデートでは、ウェブサイト全体の評価基準が見直されるため、検索表示順位が大きく変動することがあります。
SEO対策を行う際には、これらのアップデートに注意が必要です。
アップデートの内容はGoogleの以下公式アナウンスから確認できます。

Google Search Central Blog
https://developers.google.com/search/blog/


詳しい内容についてもっと知りたい場合は、アップデート内容を考察・分析しているサイトが多々あるので
それらを確認してみても良いかもしれません。

・パンダアップデート(Panda Update)

低品質なコンテンツや重複コンテンツを検索結果から排除することを目的に行うアップデートです。

コピペで作成されたウェブページではないか?同じようなページが同一サイトに存在していないか?

それを確認して、該当するウェブページは検索結果から排除されるようアルゴリズムを改修するアップデートになります。

・ペンギンアップデート(Penguin Update)

不自然なリンク構築やスパム的なSEO行為を行うウェブページを取り締まることを目的にしたアップデートです。

以前のGoogleのアルゴリズムの場合、他サイトからのリンクがされている場合
検索上位に表示される仕様となっていました(公開されていたわけではないですが、少なくともそう分析されていました)。

そうなると、自らサイトやブログを複数立ち上げて、
集客したいサイトへのリンクを貼っただけで中身の無いウェブページが乱立されるようになりました。
こうなると、コンテンツとしては魅力がなくても、ただリンクされた数の多さだけで検索上位に表示されるサイトが増え、
Google及び検索エンジンの目的である「ユーザーの検索意図に最適な答えを提供すること」は難しくなります。

そのため、これらの不自然なリンク構築を含むサイトを取り締まるためアルゴリズムを改修するアップデートが必要になります。
これが主にペンギンアップデートと呼ばれます。

まとめとSEO的な考え方

検索エンジンは常に進化しているため、最新の情報を追い続けることが必要です。

また、アルゴリズムのアップデートに振り回されないよう、
「ユーザーに価値を提供するコンテンツを作ること」が最も重要です。


アルゴリズムの仕組みやアップデートの影響を正しく理解し、
ユーザーに価値を提供することを第一に考えたコンテンツを作りましょう。