今さら人には聞けない?
ChatGPTの基礎と基本的使い方について

副業のみならず、様々なビジネスシーンから趣味の分野まで役立たせることが出来る「ChatGPT」。
既に利用されている人も多いと思いますが、その成り立ちや具体的な特徴まで理解して
利用している人はまだまだ少ないと感じます。
利用者の裾野が広がったいまだからこそ基本的な特徴や使い方について改めて理解し、
今後の利用の仕方やビジネスへの導入案を広げていきましょう。

1.ChatGPTってなに?

ChatGPTは、OpenAIが開発した高度な言語モデル「GPT」を基にしたAIシステムです。
「GPT」とはGenerative Pre-trained Transformer の略で、直訳すると

Generative(生成)
Pre-trained(事前学習済み)
Transformer(トランスフォーマー※アーキテクチャモデル)

となります。
その最大の特徴は、会話の流れと文脈を理解し
人間のように自然に会話形式でやりとりが出来るところにあります。

例えば、ユーザが「〇〇について教えて」と入力した結果について返信が来た場合、
その後ユーザが「後半部分について詳しく教えて」「それってどういう意味?」「要約して教えて」
といった会話の流れを踏まえての返答・質問を行った場合でも、
ChatGPTは文脈を理解して正しい返答をしてくれます。


今までのチャットボットの類いはあらかじめ決められた質問や文言に
決められた回答や返答を行うだけでしたが、
ChatGPTは入力された質問や文言に合わせてふさわしい返答をその都度生成します。


それを可能にしたのは、大規模言語モデルと呼ばれる仕組みにあります。
簡単に言うと、膨大なデータのインプットに基づいてユーザの入力した単語やフレーズを予測・処理することで
限りなく自然に近い形でのアウトプット(会話・返信)を可能にしています。

2.ChatGPTがリリースされるまでの流れ

ChatGPTは、サンフランシスコに拠点をおくAI開発及び研究機関の「OpenAI」によってリリースされています。
OpenAIは2015年にかの有名なイーロン・マスクやサム・アルトマンによって設立されたAI開発企業です。
(イーロン・マスクはその後OpenAIを離れています)。


GPTシリーズはGPT-1(2018年)、GPT-2(2019年)、GPT-3(2020年)として順序公開され、
2022年にGPT-3.5を基盤に構築されたChatGPTが公開されます。
公開直後から、教育、ビジネス、創作活動など多くの分野で使用され、大きな注目を集めました。
その後2023年にはさらに精度が向上し、より複雑な文脈を理解し、
多様なタスクに対応することができるようになったGPT-4とそれを基に構築されたChatGPT Plusが公開されました。

3.ChatGPTの登録/利用方法

 1.OpenAIのサイトトップページからChatGPTサイトへアクセス
 2.「Sign up」を押下
 3.アカウント作成ページに進むので、メールアドレスとパスワードを入力する
 4.入力したメールアドレス宛に認証メールが届くので、「Verify email adress」を押下
 5.ユーザ名と電話番号を入力する
 6.入力した電話番号宛に認証コードがSMSで届くので、「Enter code」に入力

これでOpenAIのアカウント作成及びChatGPTの利用が可能となります。
GoogleアカウントやMicrosoftアカウントを持っている方は、そちらを使用しての利用も可能です。

4.ChatGPTが出来ること

ChatGPTが出来ることはとても多く、それに伴うユーザの使い方も千差万別です。

頻繁に勝手よく使われる機会が多いのは、ちょっとした調べものだったり
文章校正、企画・記事の雛型作成といったところが多いかと思いますが、
追加するプラグインと使い方次第ではデータ分析、SEO対策、画像生成、動画生成・・・
といったさらに高度なことも出来るようになります。

※プラグインの追加を行うためには無料で利用出来るGPT-3.5(ChatGPT)から
 有料版のGPT-4(ChatGPT Plus)を利用する必要があります。
 無料版と有料版の違いなどはまた別の記事で紹介いたします。

5.ChatGPTを使う際の注意点

ChatGPTを副業やビジネスシーンで利用する際には、非常に便利で生産性向上に役立つツールですが、
注意が必要なポイントもいくつかあります。以下に、ビジネス利用における主な注意点を挙げます。

1.機密情報や個人情報を取り扱わない

ChatGPTはユーザが入力した情報や会話を学習のためにデータ蓄積します。
機密情報や個人情報が入力された場合も同様に、それらはデータベースに蓄積され
誤って流用されてしまう可能性があります。
ビジネスの文脈では、機密性の高い情報が多く含まれる場合がありますが、
ChatGPTには機密情報や個人情報を入力しないことを推奨します。

2.情報の正確性を確認する

ChatGPTは膨大なデータに基づいて回答を生成しますが、必ずしも正確な情報を提供するとは限りません。
ChatGPTは主に2021年までのデータに基づいての生成を行うため、
特に専門的な内容や最新の情報については古い情報・誤情報が含まれる可能性があります

専門的な内容や最新の情報以外でもそれは同様で、
学習データ及び事実に基づかない誤った情報を生成されることは
そう珍しくなくおこります(この現象はハルシネーションなどと呼ばれます)。

よって、

生成された内容に関しては本当に正しいか?

誤った情報ではないか?

最新の情報となっているか?


の、事実確認を最終的にはユーザ自身が行うことを推奨します。

まとめ

ChatGPTはビジネスシーンにおいて強力なツールとなり得ますが、
情報の正確性、機密情報の保護などに注意しながら活用することが不可欠です。

最終的には、AIの利便性と人間の判断力を組み合わせて、
適切な業務に導入することが成功の鍵となります。

よく言われていますが、ChatGPT及びその他AIツールは


・あくまで補佐・アシスタントとして利用する。
・作業効率を上げるツールとして考える。


ことが重要です。

前述のとおり、使い方は様々。
ChatGPTの特性と自身のやりたいことをすり合わせ、うまく使っていきましょう。